イヌコロナウイルス(コロナウイルス・コロナウイルス属)によって起きる腸炎です。非常に感染力が強いのが特徴です。また、前出のパルボウイルスと同様、死亡率が高い病気です。感染した犬の嘔吐物・糞便に口や鼻が触れることによって感染します。伝染力はきわめて高く、パルボウイルスとの混合感染が起こると死亡率は一層高くなります。
【症状】
成犬は抵抗力があるため、無症状で終わることが多いですが、子犬の場合は重症で、突然死もありえます。突然、元気がなくなって、食欲不振、下痢、嘔吐、脱水などの症状から始まります。特に、下痢便は、オレンジ色を帯びた粥状をしています。
【治療】
対症療法を行います。輸液、抗生物質、整腸剤、下痢止めなどを投与します。
【予防】
母犬の移行抗体が消失する時期(生後2?3カ月)にワクチン接種を行います。通常は生後9週目と15週目、その後は1年に1回の追加接種が必要です。ワクチンの接種前には、ほかの犬に近づけないようにしてください。