白血病(はっけつびょう)

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【症状】
臨床症状はさまざまで本症に特徴的なものはありません。嗜眠(しみん)、食欲不振や体重減少が主なもので、跛行(足をひきずる)、発熱、嘔吐や下痢を認めることもあります。身体検査では肝臓や脾臓の腫大、リンパ節腫大などが認められます。本症では骨髄における腫瘍細胞の増殖により正常な造血機能が障害されるため、貧血に伴って可視粘膜の蒼白が認められることが多く、また血小板減少に基づいた点状出血(てんじょうしゅっけつ)などが観察されることもあります。また腫瘍細胞の浸潤によりひきおこされた各種臓器機能不全に伴った症状も認められます。血液検査では腫瘍細胞の観察される例がほとんどで、腫瘍化した細胞の種類により異なりますが、貧血や血小板の減少を認める例が多いです。確定診断には骨髄の生険やリンパ節の生険が必要となります。

白血病は腫瘍化した細胞の種類に基づいて、骨髄球性白血病およびリンパ球性白血病の二つに大別されます。さらに発症経過や腫瘍細胞の種類ならびに形態的、細胞化学的特徴あるいは表面抗原などにより、急性および慢性に分類されます。犬の本症は猫と比較してまれで、その発症頻度は約0.03%です。また、加齢に伴ってその頻度は増加すると報告されています。本症の原因は不明ですがウイルス粒子を認めたとする報告もあります。また、遺伝的素因、環境因子、化学物質や放射線のばく露、あるいはこれらの組み合わせによって発症すると推測されています。