【症状など】
転倒したり、どこかに体を打ち付けて打撲したり、事故などで背骨に強い衝撃を受けたり、また、高齢になって椎間板が変形してくると、その内容物が脊柱管内に突出することにより脊髄を傷害し、さまざまな神経症状をひきおこす疾病です。頸部椎間板ヘルニア症では頸部疼痛からはじまり、運動失調、麻痺が認められるようになり、重症になると自力で起き上がれなくなり、四肢の完全麻痺や自力による排便、排尿に困難が見られることもあります。また、胸部や腰部における椎間板ヘルニア症では腰敗部疼痛、後肢の運動失調などが発現し、自力による排便、排尿が困難になることも多いです。
犬における椎間板の変性には、軟骨様異形成と繊維様異形成の二つのタイプがあって、前者はダックスフント、シーズー、ペキニーズ、ビーグルなどの犬種で若齢時から急速に進行することも多い。後者は主にこれら以外の犬種で加齢に伴いしだいに病勢が進行してきます。本疾患では、椎間板が突出した位置により、影響を受ける神経がことなり、脊髄圧迫の程度が重症度に影響を与えます。
【治療】
軽い場合は、炎症を抑える抗炎症剤やステロイド剤で治療します。重症になると、手術を行って、圧迫している椎間板を取り除きます。