肛門周囲婁孔(こうもんしゅういろうこう)

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【原因】
原因は明確ではありませんが、次のような原因が考えられています。
肛門周囲の換気が悪く、つねに便などの汚物によって湿潤して非衛生的環境にあると、その部位にある毛包や汗腺炎に細菌感染がおこり皮膚炎がおこります。毛嚢炎や汗腺炎が進行して膿瘍が形成されると、慢性経過のうちに皮膚に穴が開き異臭を放つ膿性の液体をつねに排出するようになります。この状態を化膿性婁孔と呼びますが婁孔(ろうこう)とは化膿菌毒性によって組織が欠損し、皮膚表面に通じている孔を示します。この疾患の場合、婁孔が多数開口し、おのおのがアリの巣のようにつながるようになります。その状態がさらに進行すると、婁孔は皮下組織、筋肉へと深部にまでおよび直腸や腹腔にまで達するようになります。

【症状】
肛門周囲婁孔の犬は、肛門周囲をしきりになめ、肛門を中心とした会陰部付近から腐敗臭を放つ膿性分泌を認めます。排便困難、便秘をおこし、尻を地面にこすりつけます。この疾患が進行すると、発熱、便の失禁、しぶり、下痢、食欲不振、体重減少などの症状を現します。

発生頻度に性差はないですが、幼若犬および老齢犬にはほとんどみられません。ジャーマンシェパードドッグのように尾が太く垂れ下がり、肛門周囲の換気が悪くしめった状態にある犬に発生しやすいです。まれに、セッター、グレート・デン、ラブラドールレトリーバーなどにみられます。