【症状】
せきが出ることが多く、せきがひどくなると吐き気を催すこともあります。また、呼吸が苦しくなりゼーゼーという呼吸の音がすることもあります。呼吸数がいつもより速くなり、発熱(40℃程度)して食欲もなくなります。脱水症状をおこし、立つことを嫌がったりします。健康な時と比べて呼吸が速く、浅くなります。そのために酸素不足になるので頭部を伸ばして肘を反転させて、努力性の呼吸をします。首を伸ばすような時は、呼吸困難に陥っている可能性があります。重症になると、呼吸困難になって低酸素血症で軽い運動や興奮時にチアノーゼが見られ、横に寝ていることすらできなくなります。
ウイルスや細菌による感染症がひどくなると肺や気管支に炎症が起きます。これが肺炎です。寄生虫やトキソプラズマなどの原虫の寄生によるものもあります。気管支炎の症状と似ていますが、こちらのほうが一般的に重篤です。特にジステンパーやケンネルコフなどにみられる症状で、咽喉頭炎や気管支炎などが悪化し、呼吸困難や発熱を伴う場合も多いので十分に注意しましょう。
【治療】
まず、感染を抑えるための抗生物質と、炎症を抑えるための消炎剤を内服させます。時には、薬を吸いこませる吸入療法も行います呼吸困難の症状が強い時、酸素吸入を行います。安静が基本です。肺炎にかかっている犬は、とにかく動かしてはいけません。静かで清潔な場所で注意深く観察してください。